統計データって、自分なりに加工できないと危ないですよね。
最近、美容室経営において、いろんな本などを読んでいると思うことがあります。
美容師の成り手の減少と、それに伴う人材獲得難や、生産人口の減少に伴う美容市場の縮小、それと逆走するかのごとくオーバーストア状態など、いわゆる美容室オーナーの不安を煽るような記事が目立つ気がします。
（僕の目がたまたまそこに行くだけでしょうか？）
しかし統計データってのは、怖いっすね！
妙に不安感を煽られてる気分になりますもんね。
確かにオーバーストアの状態であることは否めません。
日本中にある信号機だか、郵便ポストの数より、美容室の方が多いって聞いた時は、ちょっぴりビビりました・・・
でも、これから美容師を目指す人たちには、明るい未来がないのか？と言うと、まんざらそうでもないよと思うんです。
こんなデータがあります。
一番、美容師免許の合格者数が多かった、2004年（平成16年）は、新成人の数が152万人でした。
その年の美容師免許の合格者数は、30,891人でした。
つまり、約49人に１人が美容師を目指していたんです。
学年の１～２クラスに一人は美容師を目指すという状態だったんです。
逆説的に、同学年の人がお客さんになってくれると仮定した場合、1人の美容師に対し、49人しかお客さんになってもらえないという恐ろしい状態だったんですよ。。。当時。
そう考えるとちょっと異常でしょ？
それが、2011年（平成23年）の時の新成人数が、124万人いて、美容師免許取得者数が、18177人だったので、約68人に１人が美容師を志すようになった訳ですね。
つまり、スタイリストデビューすれば、ちょっと前の時代よりも、個人レベルでは、お客様を獲得しやすくなってきてるはずなんです。
この今の時代の日本を見てみて、これだけたくさんの業種・業界があるのにも関わらず、こんなにたくさんの人達が美容業界を目指して勉強してきたことの方が、ちょっと矛盾だったんじゃないかなーーと思うんです。
それだけ若者たちにとって、テレビで流れるカリスマ美容師ブームと、美容師さんへの親近感や憧れみたいなものが、魅力的に映ったんでしょうけどね。
僕的には、100～150人に１人くらいが、その後の自然な離職率を考えても、ちょうど良いんじゃないかと考えてるんです。
美容師を目指す人の総数が減ったとしても、技術者一人あたりの売上げを考えると上がるはずですもんね。
平成23年度の全国の美容師の１スタッフ当たりの年間売上は374万円だったそうです。（そうなると人件費率40％と仮定した場合の年収は149万円。月給12万5000円になるそうです。）
もし、美容師さんが、現在の半分だったら、年間売上はざっくり748万円です。そうなったら、年収299万、月収25万になりますし、それが平均値であれば、結構収入の高めの人達のボリュームも増えると思います。
だから、未来の美容師さんの為のことを考えれば、美容業界を盛り上げよう！をスローガンに、
意図的に美容師を目指す人たちを無理に増やそうとしないで、
ある程度、真剣味のある人たちを大切に育てていくという手を考えてみても良いと思うんですね。
それよりも、〝美容師〝が永続的に価値ある職業であるように、質の追求を美容業界があげて取り組んでいった方が良いのではないのかと思います。
それがサロンの成長に繋がれば、なお良しでしょうね。
僕が長くいた外食産業も、29兆円産業だったのが、23兆円産業まで縮小しました。
美容業よりも早くデフレの波が訪れ、新興居酒屋の赤色の看板の出店に悲鳴をあげていた時期もあります。
これ、ホントにｗｗ
でも、やっぱり人間、旨いものを食べたい欲求があるじゃないですか！
だから本気で旨いもの、楽しい時間を提供するお店は勝ち残りましたよね。
僕も、この美容業での経営に携わらせてもらって４年目になりましたが、キレイになりたい、可愛くなりたい、かっこよくなりたいって、根源的な欲求だと思うんです。
だから、本気でお客様をキレイにしたい人、そういう志を大切にしている人が、もっともっとクローズアップされる時代への、たまたま今は転換期だと思うんです。
だから、何を言いたいかって言うと、いろんな統計データに迷うことなく、価格競争に走ることなく、品質競争していきましょう！！！
書いていて、誰に向けてのメッセージなのか分からなくなりましたが、一応、このブログは美容師を目指す若者向けです^ ^;
美容師を目指す方々へ。
今は時代の転換期で、業界自体が自然な進化を遂げている途中で、僕は割と未来は明るいと考えているんです。
だから、もしこの業界に飛び込んでみようと思うのであれば、直感を信じてきて欲しいなと思います。
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BARQUE LA TE では、第二創業期の発展を目指し、美容師さんの求人活動を行っております。
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